こんにちは。
さて、今日は結婚式についてお話ししたいと思います。
最近のカップルは入籍だけ済ませて、結婚式をしない。ということを良く聞きます。実際に婚姻届の数に対して、結婚式の数は少なくなっています。私の勤める結婚式場でも結婚式は減少傾向にあり、私が入社当初(およそ10年前)に比べて、6割程度にまで減少しています。
もちろん減少の原因は、結婚式をしない人たちの増加だけが理由ではありませんが、それが一番の要因にはなっているようです。
結婚式をやろう!
婚約あるいは入籍をする際には、必ずといっていいと思いますが、両親への挨拶という壁があります。そんなことたいして問題ではないという方もいると思いますが、特に男性にとっては、お相手のご両親に結婚の許可をいただくという大きな壁ではないでしょうか。
私にとっても、それはとてつもない壁でした。
とはいうものの、そのほとんどで親御さんが猛反対なんてことはありません。ただ、話がトントン拍子に進み、結納は?結婚式は?ってことになると話しが違ってくるのが現代のようです。
多くの若い男女が「結納や結婚式はやりません!」などと、あっさり宣言し、親御さんの期待を裏切るようなことに発展しています。中には「そんなことにお金かけて意味あるの?」って声まで。
でも、結婚式をやらなくていいなんて言ってくれる親御さんはほとんどいません!娘の嫁入り、晴れ姿を見たいと思わない親がいるでしょうか?それは息子さんでももちろん一緒です。若い二人のお金の事情やその時流を尊重して、理解してくれる親御さんでも本当は結婚式をやってもらいたいと思っているはずです。
結婚式は親御さんにとっても、一つの節目となり、我が子の成長に感銘する瞬間となって記憶に残ります。惰性で入籍したり同居することは、やはりオススメできません。親の心子知らずってことですね。
だから、結婚式(できれば結納も)はやった方がいいと思います。
結婚式にはできる限りの方を招待しよう
では、結婚を控える二人が結婚式をする目的って?ということを考えることがあると思いますが、その答えには多くの意見があるでしょう。それは多分、どれも正解だとも思います。私は大きく2つの
目的を感じています。
人生の新たなステージのスタート
結婚するまで親御さんと生活していた人も、一人で生活していた人も、これからは家族として生活していくことになります。一番は社会での環境が変化します。二人で社会的責任のもとで生活を始めるんですから、その生活を順風満帆に営むためには、これから多くの方の助けが必要になります。生活の収入源となる会社・職場、生活の身近な諸先輩となる親戚・友人、そういったみなさんに結婚式に出席いただくことで、二人を新たなステージで迎えてくれることになります。
よく、「いい結婚式だった」といってくれた、とか耳にしますよね、この言葉にはきっと「気持ちのいい二人だね」とか「これからもヨロシク」ってことが秘められているのではないでしょうか。その想いがこれからの二人、お子さんが出来て3人、4人となっていく家族の中で、大きな手助けとなっていくと思います。
日常では伝えられない感謝と約束
結婚は人生の大きな節目であることは間違いありません。その節目で、日頃うまく伝えることができなかった感謝を最大限伝えられる機会になるのが、結婚式です!自分の両親や兄弟家族、共に遊んできた仲間たち、お世話になっている職場の皆さんなどなど、人は誰かに支えられて生きている(金八先生はいい事言ってますよね。)。だから、その感謝をこのタイミングで伝える事ができます。
ちょっと話はソレますが、招待される側で考えて見ましょう。普段はさほど親しい感覚になかった同僚が突然結婚式の招待状を持ってきたら、ちょっと嬉しいですよね。だって俺にも祝って欲しいって事で、すごく距離が縮んだように感じます。そして結婚式に出席したら、お二人により親近感が湧いて、その後は親密なお付き合いともなり得る。
そして、約束です。親しい方が揃う席で、お二人が結婚を誓い、これから二人で歩んでいく事を約束する。出席者全員が結婚の承認をして証人になるんです。
結婚式の席順は意味がある
そんな訳で、結婚式に招待された方はご存知だと思いますが、お二人がいる高砂からいわゆる上座に座るのは、勤め先の上司や諸先輩、ついで同僚や友人、そして親族、最後に家族なんですね。
これからのお二人の手助けとなって欲しい順番ではないでしょうか。
アメリカ人での披露パーティーは、本来特に席順はないんですが、優先順位をつけるなら、まず家族、そして友人、最後に知人となるそうです。日本人のそれとは真逆になるんですが、これが、日本人の結婚式や披露宴に対する気持ちを象徴しているように思います。
社会的に生活を始める上で、日本人は周囲の環境をとても大切にしており、周囲とのお付き合いが、自分たち家族の生活を豊かにしていく。という考えがあるんだと思います。
最後に
現代社会は周囲・近所との付き合い方が希薄になってきていると指摘されていますが、結婚式に対しても、同じような変化がある事を残念に思っています。
私が結婚式場で働きながら感じた部分での話ですが、やはり結婚するなら、挙式披露宴は、ぜひやって欲しいと思います。
またの機械に「実は結婚式はお金がかからない」と題してお話しします。